​​【オフィシャルインタビュー Vol.11】進藤渉
「バンドの事は一切考えませんでした。意図的なほど一切考えませんでした」

【オフィシャルインタビュー Vol.11】進藤渉
―4月8日、TSUTAYA O-EASTにて開催された『SKAM LIFE’S IS DEAD』と銘打たれたワンマン公演。
前任ドラマーである丸山英紀も出演するという、今のLIPHLICHメンバー、そしてファンにとっても特別な思いを抱かずにはいられないであろう公演となった。
ファンに伝えられたこの公演に対するキーワードは「生きるために死ぬ」。
これを意味したものとは…それぞれに思いを聞いてみた―


―当公演のタイトル『SKAM LIFE’S IS DEAD』を名付けたのは久我新悟(Vo)とのことですが、メンバーに事前に相談等はあったのでしょうか?

進藤渉:ありません。開口一番に出た言葉がそれです。だからこそ反対するメンバーや困惑するメンバーが出たのです。改めてその思惑を聞いた後は皆、それぞれに受け入れましたけどね。逆に言えば皆の本音が垣間見えたので、結果としては良かったのかもしれません。

―なるほど。ではそんな彼と旧知の仲であるからこそお聞きしますが、彼はこのタイトルに何を込めたのだと思いますか?

進藤渉:文字通り「死」です。彼はバンドの主軸です。バンドの方向性を指示するだけでなく、ボーカルとしての責任というものを理解しています。そして矛盾するほど冷徹になれない人です。おそらく彼にとってメンバーは、苦楽を共にする仲間であり、どんな意見も全員が納得するまで話し合う時間を惜しまないのです。

―「死」とは?

進藤渉:「丸山英紀の脱退」は彼が持ち続けた信念の一つが崩れた瞬間かもしれません。以来、バンドは様々な変化を受け入れています。経験を積めば積むほど、色々なモノが見えてきます。メンバーそれぞれに意見があります。相反する意見がある以上、皆が完全に納得する答えはありません。彼はその多様な選択肢の中から、何が「必要」で何が「不要」なのかを判断する立場にあります。彼の「今までとの決別」、「破壊と再生」という決意を汲むと、「死」という言葉がより染み入ります。それは今までとは明確に違います。

―開催が発表されてからの2ヵ月間、メンバーそれぞれがそれぞれの時間を過ごしたと仰っていました。具体的にどんなことを思い、どんな風に過ごした2ヵ月間でしたか?

進藤渉:他のメンバーがどう過ごしたのかは知りませんが、私にとってはとても有意義な時間でした。正直に言えば、私はここ最近の自分自身に違和感を感じていました。

―それは意外でした。どんな部分に違和感を感じていたのでしょう?

進藤渉:私個人の話をすれば、LIPHLICHを結成した当時は色々な経験がそのまま制作意欲に繋がっていました。音楽的な理論や技術。そして設備も不十分ながらも、その感情と情熱だけで全てを賄っていました。しかしながらバンドも長年続くと、その全てが整ってきます。そうすると器用に曲が作れるようになります。「実体験や感情を表現する」という事をしなくても、「こういう曲を作りたい」と思えば培った知識と理論で作れてしまうのです。

―それは良いことではない、と?

進藤渉:間違ってはいません。むしろミュージシャンとして当然の成長です。ただ私は当時の「感覚」が失われたと思っていました。だからこそ、この2ヵ月はとても有意義でした。バンドの事は一切考えませんでした。意図的なほど一切考えませんでした。

―では何をしていた2ヵ月だったのですか?

進藤渉:色々な業界の人達と会いました。音楽とは全く違う世界を体験しました。人生観が変わりました。そうすると「この感情を残したい」という感覚か再び芽生えたのです。それからはずっと自分自身の為の楽曲制作が始まりました。どうやら私は理論で作るタイプではなく、感覚や感情を糧にするタイプなのだと改めて認識出来ました。

―結果、バンドに繋がる発見が出来たのですね。

進藤渉:光明が見えた感じです。だからこそ今までの自分とは違うという感覚があります。改めて、私には必要な時間でした。

―音楽以外にも色々突き詰めている印象がありますが、この期間中にLIPHLICHに関すること以外で何かしたことや、新たに始めたことなどありますか?

進藤渉:この期間、「LIPHLICHに関すること以外」の事しかやっていなかったので、この質問に対する回答は一言では言い表せません。抜粋するならば、人の生き死にに関するほど大きな経験をしました。人生とは何か。かなり考えさせられる経験でした。

―映像演出やツインドラムなど、この公演では印象的な場面が多かったですが、準備の話や感想を教えてください。

進藤渉:最も印象的なのは、一曲目の『SKAM LIFE』のアレンジです。本来であれば丸山英紀との共演ですから、『SKAM LIFE』をそのまま演奏するのが自然でしょう。ただ今回は『SKAM LIFE’S IS DEAD』なのです。未来永劫を決意した『SKAM LIFE』を、当時のまま演奏する気はありませんでした。今回の『SKAM LIFE』は、過去を受け入れた上でその先へ進む為に必要な楽曲でしたから。

―今後の活動にどんな展望を描いていますか?

進藤渉:LIPHLICHの展望は昔も今も変わっていません。ただ私はこの2ヵ月、そして4月8日の経験を無下にするつもりはありません。この質問に適した答えかどうかは分かりませんが、そのスタンスを変えていこうということです。ありがちな発想ですが、型にはまろうとしたり、何かにつけて打開策を見出そうとしたり。そうではなくもっと感情的で在り続けたいと思います。

―New Album『SMELL STAR』リリース、東名阪単独公演『SMELL LIKE 3 WAY』の開催が発表されましたが、どんな作品になるのか、また単独公演への意気込みなどをお聞かせください。

進藤渉:『SMELL STAR』に関して言えば既に何曲かは完成しています。今まで以上に自由な作品になるでしょう。「斬新」、「新しい」そんなものではありません。「奇をてらう」事に囚われる過ぎるのは危険です。その時点で本来の「感情」が失われます。感情を表現するのが我々の良さだと思います。だからこそ自分達が良いと思ったものを作ります。打算的ではなく、もっとシンプルに「良いものは良い」。今回の単独公演に関わらず、どんな環境であろうと我々が良いと思ったものをやる。それがバンドだと思うのです。
 

【2018年夏/LIPHLICH New Album「SMELL STAR」発売決定】

※詳細は後日お知らせいたします

【LIPHLICH 東名阪単独公演「SMELL LIKE 3 WAY」開催決定】

「SMELL LIKE 3 WAY」
2018年8月2日(木) 恵比寿LIQUIDROOM
2018年8月25日(土) umeda TRAD
2018年8月26日(日) 名古屋E.L.L

[開場/開演]
東京公演/開場18:30 開演19:00
大阪・名古屋公演/開場17:00 開演17:30

[チケット(共通)]
前売り:¥4,500 当日:¥5,000

[プレイガイド(共通)]

※※最速先行受付中※※

■最速先行Sチケット(4月9日(月)12:00~4月22日(日)23:59)
S Ticket Service抽選先行(郵便振替/クレジット決済)
【専用URL】https://www.s-ticket.co.jp

[お問い合わせ]
東京公演/DISK GARAGE 050-5533-0888
大阪公演/夢番地大阪 06-6341-3525
名古屋公演/キョードー東海 052-972-7466
Posted : 2018.04.19
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  • TITLE
    DNL Present's-『夜行展覧会』
  • DATE
    2018.11.16[Fri]
  • VENUE
    EDGE Ikebukuro
  • TIME
    開場 / 17:00 開演 / 17:30
  • TICKET
    前売¥4,000 / 当日¥4,500